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噛み合わせが悪くなる原因
噛み合わせとは、歯1本と1本の位置関係のことです。上下、左右、前後の位置関係が崩れると、噛み合わせが悪くなります。
- インスタント食品の発達により、噛まずに飲み込めてしまう柔らかい食品を好んで食べているうちに、噛む回数が減り顎が成長できずに歯が乱れて生えてきてしまい、噛み合わせが悪くなってしまいます。
また、いつも仕事や勉強に追われ、食事時間の減少により噛む回数が減ってしまったことも顎が未発達になる原因です。 - 顎が小さいと生える場所がないため、親知らずが横や斜めに生えてきて、いたずらに奥歯や前歯に応力をかけるため、歯列が乱れてしまう場合があります。
また、歯の一部だけが出ていたり、頭を出さずに全体がもぐっていたりする人もいます。歯としてあるべき位置とは違う骨の中にあるために、顎を歪め、頭蓋骨に悪い影響を与えてしまいます。
親知らずを抜歯することにより正しい噛み合わせに近づくことが期待できます。 - 虫歯や歯周病による抜歯後に補綴物(入れ歯やブリッジ)を入れずに放置しておくと対合歯が長く伸び、欠損部位に食い込んできたり、隣の歯が倒れ込んできたりします。
- 眠っているときでも、無意識のうちに(ストレスなどによる)歯ぎしり・食いしばり・寝癖などにより、歯が削れたり、歯の根本がぐらぐらしたり、歯を押し出したりして、噛み合わせを悪くしたり、顎を歪めたりすることがあります。また、噛み合わせの悪さにより、睡眠中の呼吸行動でますます歯列と歯ならびの乱れを、助長してしまいます。
- その他にも、先天的な顎の形状、歯の状態、過剰歯、欠如歯、ほおづえや指しゃぶりなどによって噛み合わせが悪くなる場合や、たとえば、歯が痛くなると、他の場所で噛むようになり、顎の位置が狂ってしまいます。そして、顎に合わせて歯の位置も変わり、噛み合わせが悪くなるのです。
顎の痛みから、噛み合わせの悪化を気づく
噛み合わせの変化は無自覚に進行し、顎が痛くなって気づくケースが多いです。
奥歯の噛み合わせが悪くなると、食べ物を噛みにくくなります。すると人は無意識に、顎の位置を後ろに移動させて、噛める状態を作ります。その状態が続くと、顎を後ろにひっぱる筋肉が働きっぱなしになり、筋肉がある顎の下から首のあたりが痛くなるのです。
その他、歯と歯の間がかゆい、急に物がつまるようになった、顎を動かすとカクンと音がする、などといったことがあれば、歯科で噛み合わせの検査をして下さい。
噛み合わせをよくするには?
自分で噛み合わせをチェックする方法があります。まずは鏡を見て、口をゆっくり大きくあけて下さい。このとき、まっすぐ開かない、または左右にぶれながら動くようであれば、噛み合わせがずれています。
一見、美しく歯がならんでいるように見えるけれど、実は筋肉に負担がかかっている、という場合もあります。具体的には、マウスピースを使ったり、歯列矯正や顎矯正(矯正で顎の位置を調整する)を行ったり、歯を削ったり足したりといった治療を、症状に合わせて行います。
舌回し体操「顎関節症のためのストレッチ」
ここでは、「顎関節症のためのストレッチ」を紹介します。
この体操は、通院しなくても噛み合わせを自分でよくするトレーニングとして位置づけられています。顔や頭など顎につながっている58ヶ所の筋肉を緩めることで、2重顎や顔の筋肉のたるみ、ほうれい線の解消も期待できると考えています!
やり方
- 2~3秒に1周のペースで唇を閉じてベロで歯の外側をぐるぐる回す。
- 10回程度からきつくなる人は、かなり顔の筋肉が弱っている人ですが、頑張って回します。
- 右回り20回、左回り20回 合計40回、これを朝昼晩、3回行います。
- 3ヶ月続けていると50回が平気でできるようになり顎下のたるみがすっきりすると予想しています。
ただ、この舌回しをして痛みが増したり、おかしいなと思ったりしたら、ムリをして続けず、様子を見て下さい。