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予防診療とは
予防診療とは、虫歯や歯周病、歯列不正の成り立ちに関する情報をお伝えしながら、正しい歯磨きの指導に始まり、シーラント(歯の溝を塞ぐ)、フッ素の塗布・洗口などの予防を中心とした歯科治療です。
PMTCによるクリーニング
歯科医師、歯科衛生士が専用の器械とフッ素入り研磨ジェルを使って行う歯面清掃(クリーニング)を行います。歯の表面から歯と歯肉の境の溝の中(1~3mmまで)のプラーク(細菌の塊)を取り除くことができます。PMTCをすることによりツルツルに磨かれた歯面はプラークが付きにくくなります。
PMTCとはお口の健康維持のための環境作りを目的とした処置です。特に、タバコのヤニや茶渋など着色が気になる方や歯槽膿漏、口臭の気になる方にご提案します。
PMTCのメリット
- 歯肉炎、歯槽膿漏、口臭の予防
- 知覚過敏、虫歯の進行抑制
歯周病予防
歯周病は歯を支えている骨や歯肉が、ばい菌の感染に冒され骨がやせてゆき、歯がぐらぐらしてきて遂には歯が抜けてしまう病気です。
虫歯や噛み合わせ、歯ぎしりや食いしばり、といったことも歯周病を大きく進行させる原因になります。ですから歯周病治療には総合的な対応が必要になってきます。
予防や進行を止めるよう継続的に治療する必要があります。
1.ブラッシング指導
何より大切なことは、日ごろのホームケア(歯磨き)です。
歯周溝にプラークが溜まってしまうと自分ではなかなか落とせないので、歯に付き始めたプラークをしっかり落とすことが大切になってきます。
歯磨きの際は、現状のブラッシングでどこが磨けていないのかをよく理解していただいた上でご自分に合ったブラッシングの方法を学んでいただきます。日ごろのブラッシングによるプラークコントロールこそが歯周病治療の第一歩です。
2.スケーリング(歯石除去)
歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したもので、表面は粗造でプラークが更に付着しやすいような構造をしており、歯に強固に付着しています。そして強い病原性を持っています。スケーリングでは主に、超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除き、歯の表面をツルツルの状態にし、プラークが付着しにくい状態にします。
3.フラップオペレーション(付着療法)
歯槽骨の破壊が大きく、歯周ポケットが深いような箇所はスケーリングだけでは歯石を取り除くことが不可能です。このような場合は、歯肉を外側に開いて歯根を露出させ細かい部分まで歯石を取り除きます。
歯肉を切開して骨から剥離させ、直視下で歯石や感染しきった歯肉を取り除き、残った健康な部分を縫い合わせます。
4.歯周組織再生誘導
歯周病によって破壊された骨は再生することはありませんが、上記のフラップオペレーションに加えてゴアテックスやコラーゲンなどの膜を貼り付けたりエナメルマトリックスと呼ばれるたんぱく質を塗布したりすることで、歯周組織の再生を促進させることができます。
これは骨の再生も促すことができる治療で、手術により元の健康な状態と同じ構造で組織の再生を目指すことができます。